ビブラートを作るためにはどうすれば良いの?簡単なエクササイズ方法をご紹介!

「ビブラートを出せるようになりたいけど、どんな練習をすればいいかわからない・・・」
そんなあなたのために、”ビブラートの感覚”を養うためのエクササイズ方法をご紹介していきます!

解説のポイント

  • ”リズムやノリ”は歌声を開発するためにとても重要(美しいビブラートを作るために必要)
  • 発声する時は、機械的(直線的)な声ではなく、音楽的な声を目指す(リズムとビブラートを意識する)
  • これを意識する事により歌声とエクササイズは一致しているので、歌に生かされる
  • 過緊張が良く起こりやすい方は、ファルセットを利用したビブラートエクササイズがとても有効
  • スタッカートを使ったエクササイズは、ビブラートにとても有効(Wee-ee、Ya、無声子音など)
  • 息漏れしやすい人は、地声から始まるエクササイズを行う

桜田ヒロキのコメント

ビブラート自体のメカニズムは未だ解明されていません。

しかし、先述に挙げたエクササイズを行うことによって、
「ビブラートの感覚を掴めた!」
と言って下さる方が、非常に多くいらっしゃいます。

練習方法としては、
ファルセットから地声に落とし、そこにスタッカートを入れる方法などがあります。
これらの目的としては、過剰な声の過緊張を緩和させた後、緊張を与える効果があり、声に躍動感や動きを与えることができます。
そして間接的に技術を向上させる効果があります。

ビブラートを作るためのエクササイズは、声の出し方の癖によって変わってきます。

①過緊張の人の傾向(プルチェスト)→裏声から始まるエクササイズを行う
②息漏れ(ライトチェスト)→地声から始まるエクササイズを行う

しかし、これらの発声練習がどうしても難しいという方は、まずは歌と切り離してボイストレーニングをやっていく事もあります。
(歌声と発声練習を切り離した考え方は不要であれば、推奨はしません)

段々慣れてきたら、歌声とトレーニングを同時進行で出来る様にしていきましょうね!
発声練習は三拍子である事がとても多く、リズムを取ってないと歌う事が難しいです。
これは、頭では分かっていても、曲のノリが掴めてないため、その曲が非常に歌いづらく感じる現象と同じです。
これらの発声練習するときは、三連符のリズムをしっかり取って行うことが重要なポイントになります。
エクササイズは”良い歌声を作る効果”になるので丁寧に行いましょう!

RECOMMEND
関連動画

歌うと喉の緊張をすごく感じる。リラックス方法を知りたい

歌うと喉の疲労が激しいわりに、大きな声が出しにくいというクライアント様に過緊張とは何か?改善は何か?を解説していきます

WATCH MORE

ビブラートやフェイク。豊かな声も手に入る練習法!

スタッカートを使ったトレーニングは、フェイク等の素早く動くフレーズに対応出来る柔軟性を養ってくれます。
さらにビブラートをかけるきっかけになってくれたり、豊かな歌い声を育てる等、恩恵をもたらしてくれます。

WATCH MORE

高音の地声やベルトを出す前のウォーミングアップ方法を大公開!

「ベルティングの練習する前に、どんなエクササイズってどんな練習をしたら良いの?」そんなあなたのために、2オクターヴを使うボイトレメニューをご紹介していきたいと思います!

WATCH MORE

ボイトレ・メニューの取説 (1) ネイネイ・エクササイズ

ハリウッド式ボイストレーニングの王道トレーニングの1つ。ネイネイエクササイズについて。
喉頭を持ち上げた状態で発声を行う仕組みや恩恵。そこから発展型のトレーニングについてを解説します。

WATCH MORE

リズム感を強化してもっとカッコよく歌いたい!

R&Bを歌いたいのだけど、キレがなく、なんとなくまったりしてしまうと言うのが悩みのクライアント様のケースを解説します。

WATCH MORE

高い音に段々上がるたびに声を出すのが辛い理由とは?

高音域になればなるほど、どうして声を出すのがキツく感じてしまうのか?
どうすればその壁を乗り越えられるのか?
それらを理論に基づいて解説していきます!

WATCH MORE

最新記事

自分の歌をどう確認する?ーフィードバック環境の設計

第7話:フィードバック環境の設計 ― 鏡・録音・AIツールの使い方 歌唱練習において「自分の声がどう響いているか」「正しく歌えているか」を確認することは不可欠です。しかし、その方法を誤ると学習効率を下げたり、むしろ不自然 […]

ステージを支配する圧倒的な存在感!- フロー状態に辿り着くには?

第6話:自動化とフロー状態 ― 歌唱におけるゾーン体験 「歌っているうちに時間を忘れていた」「気づいたら最高の歌唱ができていた」――歌手や演奏家がしばしば語るこの体験は、心理学ではフロー状態(flow state)と呼ば […]

歌・ボイストレーニングの練習時間を科学的に設計する!

第5話:練習時間の設計と集中力 ― 効果的に声を育てる 「こんなに長時間練習しているのに、なぜ上達しないのか?」 これはボイストレーニングの現場で非常によく耳にする疑問です。多くの歌手が「時間をかけること=成果につながる […]

記事をもっと見る
レッスンを予約する