最新記事一覧

  • 歌う際に地声が出なくなってきた!?やるべきことや原因を紹介

    「歌う時に、地声が出なくなってしまう!」そんな経験はありませんか? 症状としては、徐々に(日に日に)声がつまるように感じる事があり、 歌ってみると裏声は出るけど、地声が上手に出せず、ひっくり返ってしまう、声が掠れてしまうと言う事が多く、 「気がつけば、以前と比べて弱々しい声しかでなくなってしまった」と言われます。 声、特に地声が上手に出なくなると不安に思われるでしょう。 今回は、地声が出なくなった場合にやるべきことや原因と思われているケースを紹介していきます。 突然地声が出なくなったら まずは、病院の「音声外来」に相談をしましょう。 音声外来というと、聞き慣れない方もいるかもしれません。 音声外来は声の専門医。声が出ない、特に地声が出ない場合は耳鼻科ではなく音声外来をおすすめします。 地域によっては音声外来がお近くにない場合もあるかもしれません。 しかし、声のトラブルに関しては音声外来の専門医しか診断できないケースも存在しますので、地声の発声トラブルは少し遠くなってしまっても音声外来に相談することをおすすめします。 まずはお近くの音声… 続きはこちら≫

  • The Greatest Showman「Never Enough」 ベルティング発声を音響解析

    ここまでのSinging Voice Scienceの知識を使って実際にベルティング発声を音響解析してみようと思います。 まだ音声学の基礎知識が無い方は「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」まで戻って順番に読んでいけば分かりやすいと思います。 今回はThe Greatest Show manの劇中曲。Loren Allred 「Never Enough」を音響解析をしてみます! 2:04の「For Me」の「い」母音 ベルティング発声時に音響解析をしてみようと思います。 解析において必要な情報 ・どの音程を歌っているのか? 音程が決定されると、基音〜すべての倍音が決定されます。 ・どの母音を歌っているのか? 母音がわかれば、共鳴腔がどんな形をしているのか?それによってどんな共鳴特性があるのか?が分かります。 さて、ここで質問です。 Loren Allredは2:04の「For Me」のMeの瞬間に歌っている母音は本当に「い」母音でしょうか? ほぼほぼ「え」母音を歌っているように聞こえるのではないでしょうか? これはActive … 続きはこちら≫

  • 歌声における共鳴と母音による音色の聞こえ方について

    なんだか論文みたいなタイトルですね。(笑) ここまでシンガーの共鳴法について書いてきました。 ・声帯で作られる声の元について解析した記事 喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの? ・それを共鳴腔に流し込む事によって母音や声色が生成される事について解析した記事 最強の共鳴メソッド?母音を科学的に解説! ・共鳴腔と倍音の関係性。その操作方法について書いた記事 母音と倍音の関係性。操作方法って? 今回はいよいよ歌唱における倍音と共鳴の関係性について話して行こうと思います。 歌声において重要な倍音・共鳴の要素とは? 共鳴周波数について 歌声において重要なのは、声色ではないでしょうか? どんなに高い声が出ても、それが歌唱に耐えられる音色でなくてはいけません。 ただ出る音域の事を生理的音域。 歌に使える音域の事を音楽的音域と呼びます。 僕らは音楽的音域を拡げる必要があるわけですね。 「個性のある声」と言いますが、その人の声色を認識出来る周波数帯域は大体3,000Hzくらいまであれば誰の声かは分かります。 より明確に捉えるのであれ… 続きはこちら≫

  • 母音と倍音の関係性。操作方法って?

    前回のブログでは、日本語の5母音を声道の形状と共鳴と特性について解説しました。 日本語の5母音はイタリア語の5母音とほぼ近く、Pure Vowels(純粋な母音)とも呼ばれています。 今回は母音の共鳴特性と、倍音について、そしてそれぞれのコントロール法についてお話ししようと思います。 歌声において、倍音は歌った音程で決定される 整数次倍音においては「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」にもある通り、音程を歌った瞬間に出力される倍音が決定されます。 ※倍音と倍音の間に「草むら(Bush)」のように小さな山が出来る事がありますが、それは気流音であったり、声帯の均等でない振動が起った際に出る一般的には雑音とされる物です。 ただ、この雑音が歌声においては良い意味で「味」の認識される事も多くあります。 では、例題としてG2(低いソ)の音の喉頭原音のモデルを見てみましょう。 厳密にはG2は100Hzではありませんが、およそ100Hzとした場合・・・。 基音 100Hz 第2倍音 200Hz 第3倍音 300Hz と言った具合に、均等な周波数の幅… 続きはこちら≫

  • 最強の共鳴メソッド?母音を科学的に解説!

    前回のブログ「喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの?」では声帯で作られた音がどのように声に変わっていくのか?を説明しました。 またソース・フィルタ理論についてもお話しをしました。 今回は、日本語の母音がどのような声道の形状をしているのか?それによって、それぞれどのような特性があるのか? について科学的にお話ししようと思います。 まずは「い」母音 左側が口の中の図。   右側が周波数特性です。(黄色の線が周波数特性でF1, F2, F3)と数えます。 ※音響解析をする時に重要な事※ 母音を認識するためにはF1,F2(第1共鳴、第2共鳴)の2つの共鳴が必要となります。 喉側のスペースが大きくなるとF1の周波数帯が低い傾向にあり、逆に狭いとF1が高い傾向にあります。 口側のスペースが大きくなるとF1の周波数帯が低い傾向にあり、逆に狭いとF1が高い傾向にあると言う相関性があります。 「い」母音の特徴 ・舌の位置が非常に高く、前に位置。 ※耳鼻科で声帯を観る時に「い〜」と発音させられるのは、喉の空間が最も広く、観察しやすいからです。 ・喉側の… 続きはこちら≫

  • 喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの?

    前回のブログ「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」では声帯の圧着/閉鎖により作られる喉頭原音の倍音の特性が変わると言うお話を中心にしました。 今回は声帯で作られた音がどのように加工されていくのかお話しをします。 声の加工が声の音色クオリティの多くを決める 声帯で作られた音そのものは言葉も持ちませんし、個体差(個性)もほとんどないと言われています。 ただブザーのような「ブー」であったり「ビー」であったり、高さによって若干の聞こえ方に差はありますが、この時点では個性もなにもありません。 よく例えられるのが、声帯はギターで言うと弦の役割。 音色を決めるのは、ギターのボディの役割と言われています。 このボディの役割をするのが、声の世界においては声道(Vocal Tract)と呼ばれます。 この声道により、個体毎の声の音色を決定づけ、母音や子音と言った言葉を生成します。 この図で言うと赤い空間が声道にあたります。 観ての通り声道は声帯から唇までの空間ほぼ全てを指します。 余談ですが・・・鼻腔は共鳴腔なの? 鼻腔も声道の一部ですが、鼻腔で作られ… 続きはこちら≫

  • ホイッスルボイスとは?2つのパターンを解説!

    「ホイッスルボイスって何のこと?」 「ホイッスルボイスの事は知っているけど、自分はあんな声出せない・・・」 などといった方達もいらっしゃることでしょう。 今回はホイッスルボイスとは何なのか?詳しく解説をしていこうと思います。 まずはこちらをご覧ください。 実際に聞いてみていかがでしたか? まるで笛の様な声で、小鳥が鳴いている様にも聴こえませんでしたか? 実はこのホイッスルボイス。出し方は1つではなく、大きく分けて2つの出し方があると言われています。 どのような方法があるのかをご説明していきましょう。 ホイッスルボイスを出すための2つの方法 サンフランシスコで開かれたVocology in Practice(V I P)の学会において、ユタ大学の音声学者Ingo Titze博士のお話がありました。 ※Ingo Titze博士と桜田ヒロキ 博士によると、ホイッスルボイスには2通りの出し方があるそうです。 ①気流型発声(Turbulence Type) この発声は、口笛と同じ方法です。 これは、 ・声帯は振動して… 続きはこちら≫

  • 裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析

    ここまでたくさん、声帯のコントロールが地声 / 裏声 / ミックスボイス 発声時にどのように行われているのか解説を進めてきましたが、今日は音響的に何が起こっているかについて解説をしていきます。 以前、息と声って何が違うの?で少し説明しましたが、音と言う物理現象は空気の粒子が隣の空気の粒子にぶつかってビリヤードの玉の様に振動が移動する事だと解説しました。 倍音について 音声について話す時、倍音は必ず知っておく必要がある項目ですので、覚えておきましょう。 声の主な情報となる整数次倍音は、 100Hz = G1とG#1の間を基音(音程)とすると 200Hz 第2倍音 300Hz 第3倍音 400Hz 第4倍音 と言う規則性を持っています。 要は、 歌っている音程の周波数×1,2,3=それぞれの倍音になります。 ※定常波において、最も大きく揺れ動く点を腹といい、まったく動かない点を節といいます。 周波数とは、音楽で言う音の高さですので、100Hz(=G1),200Hz(=G2),300Hz(=D3)...と言う事は、声は短音であっても実は倍… 続きはこちら≫

  • どちら派?2つのベルティングボイスを比較してみよう

    ベルティング発声法(=力強いチェストボイスで高音を出す技術)に憧れている方、多いのではないでしょうか? しかし、ベルティング発声法は上級者向けのテクニックなので、身につけるのは至難のわざです。 例えば、イディーナ・メンゼル(Idena Menzel)の歌声を聴くと、 「さすがにこんな風に歌える自信はない!」 と思う方も多いのではないでしょうか? しかし、ベルティングボイスは持ち前の声の種類によって音色がすごく変わるので、この動画をご覧になった皆さん! “自分には出せない“なんて決めつけないで下さいね! そこで今回は、世界的に基準にされているブロードウェイのベルティング発声法を2つご紹介していきます! 2つの歌声を聴き比べてみましょう お題にする曲は、『Live For The One I Love』という曲です。 お2人とも、同じキーのB♭メジャーで歌っています。 【Celine Dion(セリーヌ・ディオン】 【Tina Arena(ティナ・アリーナ)】 2つの歌声を聴いてみて、どう感じましたか? 同じ曲… 続きはこちら≫

  • 歌うと苦しい!過緊張発声の原因と解消法

    「歌うと喉が痛くなる・・・」 「歌うと喉の疲労が激しい・・・」 そんな風に感じた事がある方は多いと思います。 実際、レッスンにいらっしゃる生徒さんの半数以上はこの悩みを解消する事を希望しています。 今回は、そんな悩みを解決していきましょう! 歌うと喉が疲れるのは何故? 今回動画に出て頂いた生徒さんは、“大きな声が出ないのに喉が疲れる”という悩みを持っています。 歌うと喉が痛む原因は、喉のどこかの部位の“過緊張”によるものと考えられます。 ある音程の声を出すために、本来使われるべき筋肉が使われていない場合、どこか他の筋肉で補填をする必要が出来ます。 しかし代替利用される筋肉は本来、必要な筋肉の動きは出来ないので、必要以上に働く必要があります。 それが複合的に 「筋肉Aが動かないから筋肉Bで補填。筋肉Bだけでは間に合わないので、筋肉C,Dで補填。。。」と悪循環が生まれてしまうわけです。 ボイストレーナーの仕事は 「筋肉Aだけ動いてくれれば他の筋肉はリラックス出来るよね!筋肉A!ちゃんと働こう!」とトレーニングを通じて働きかけてあげる… 続きはこちら≫