自分の声が高いタイプなのか?低いタイプなのか?見分ける方法を解説します!

知識解説の動画になります。自分の声がどのようなタイプなのか?把握しておくとボイストレーニングの観点的に非常に有用な情報となります。

解説のポイント

  • 声の種類とは男性低音・高音。女性低音・高音。と言った具合に分けられます。
  • 男声は高い順からTenor / Baritone / Base
  • 女声は高い順からSoprano / Mezzo Soprano / Alto と分ける事が一般的です。
  • この種類は所謂、合唱の「パート分け」とは一致しない事も多くあります。
  • 声の種類は見間違えると歌手の声にとって弊害を及ぼすことがあります。
  • これはボイストレーニングによる声の発達により、より明確になります。
  • これを見誤るボイストレーナーも少なくありませんので、習い手としてもトレーナーの技量を見極める能力が必要かもしれません。

桜田ヒロキのコメント

器質的な(生まれ持った)声の種類と言うのは、男性で23歳くらい。女性で18歳くらいでほぼ決まります。一般的には声の低い種類の方が開発に時間が掛かります。

例えば、10代から真剣にボイストレーニングを始めた男性(バリトン)でG4を歌唱で使える様になったのが23歳だったと言う話も決して珍しい事ではありません。

最も重要なのは、その声が(現在、将来を含め)何が出来るか?何がクライアント様の好みの音楽で歌えるようになりたいのか?
場合によっては妥協点を探し、昇華させる方法を考える必要があります。

逆に言えば声種の判断を誤りがちなボイストレーナーと出会ってしまうのは歌手にとって「悲劇の始まり」と言えるでしょう。
最もよくある例は器質的に声の高い、シンガーとしては素晴らしいが、ボイストレーナーとしては未熟な方に、低音声種の生徒がついてしまう事です。
そのボイストレーナーはそんな太く重い声を出した経験もなければ、そこからの声の組み立て方も知りません。
最悪のケースでは誤った手法を使い、生徒の声をバランスの悪い過緊張状態にしてしまう事です。
そうすると残念な事ですが「誤った方法のボイストレーニングで作った悪い癖」を取り除くために、数ヶ月〜1年掛かってしまう事もあります。

ボイストレーナーが異性や、自分の声と異なるタイプの声を取り扱う際には、声の仕組みの高い理解。理論構成されたボイストレーニング方法。経験。そしてクライアント様と二人三脚でレッスンを行う姿勢が重要と考えます。

RECOMMEND
関連動画

鼻声ってなんで起こるの?

鼻声になるとあまり「良い声、美しい声」と認識されない事が多く、改善したいと言う方が多くスタジオにいらっしゃいます。
この動画では鼻声がどのようなメカニズムで起こっているのか徹底解説します。

WATCH MORE

ボイトレで高い声は獲得したけど、歌で出せない!なんで!?

ボイストレーニングは高音も低音も目的にあった「出しやすい」状況を作って発声を出来るように仕向けます。

WATCH MORE

ボイトレ・メニューの取説 (1) ネイネイ・エクササイズ

ハリウッド式ボイストレーニングの王道トレーニングの1つ。ネイネイエクササイズについて。
喉頭を持ち上げた状態で発声を行う仕組みや恩恵。そこから発展型のトレーニングについてを解説します。

WATCH MORE

声楽からミュージカル歌手の歌い方へ変えたい!

声楽を学んできたが、CCM(コマーシャル・コンテンポラリー音楽)の発声方法も習得したいクライアント様のレッスン。

WATCH MORE

ビブラートを作るためにはどうすれば良いの?簡単なエクササイズ方法をご紹介!

「ビブラートを出せるようになりたいけど、どんな練習をすればいいかわからない・・・」
そんなあなたのために、”ビブラートの感覚”を養うためのエクササイズ方法をご紹介していきます!

WATCH MORE

ビブラートやフェイク。豊かな声も手に入る練習法!

スタッカートを使ったトレーニングは、フェイク等の素早く動くフレーズに対応出来る柔軟性を養ってくれます。
さらにビブラートをかけるきっかけになってくれたり、豊かな歌い声を育てる等、恩恵をもたらしてくれます。

WATCH MORE

最新記事

ボーカル・ウォーミングアップの科学 第5話:女性歌手と月経周期

第5話:女性歌手と月経周期——周期で“効くウォームアップ”が変わる理由 「生理前になると高音が詰まる」「声が重くてピッチが当たりづらい」「何となく声の反応が鈍い」 女性歌手であれば、誰もが一度はそんな経験をしているのでは […]

ボーカル・ウォーミングアップの科学 4 環境や条件でウォーミングアップの効果が変わる!?

条件要因と介入順序の最適化——湿度・水分・睡眠・前日負荷・本番環境が“効き方”を変える ウォーミングアップをしても「今日はなかなか声が立ち上がらない」「昨日より時間がかかる」という経験は、どんな歌手にもあるはずです。 同 […]

ボーカル・ウォーミングアップの科学 3 -本当に必要か?

ウォーミングアップ・クールダウンは本当に必要か?——個体差と最適化 ウォーミングアップとクールダウンは、一般的にボイストレーナーやシンガーに「声の健康に欠かせないもの」として扱われてきました。 しかし近年、音声科学の進展 […]

記事をもっと見る
レッスンを予約する