ビブラートや、フェイクが苦手。棒うたいになってしまう方に必要なエクササイズを紹介します
ボイストレーナーは低音〜高音まで無理なく発声する事、豊かな音色、声の柔軟性をトレーニングするために、その声に最も適した最も声門下圧を作る事を目指します。
ボイストレーナーは低音〜高音まで無理なく発声する事、豊かな音色、声の柔軟性をトレーニングするために、その声に最も適した最も声門下圧を作る事を目指します。
あなたは声と意識の結び付けが上手に出来て、インテリジェントに練習が出来ていますか?
声のトレーニングは筋肥大を目指す筋力トレーニングとは異なり、頭で想像→実際に発声→理想と実際に出た声の誤差チェックが重要になります。
劇場(ミュージカル・シアター)での歌唱は「歌をしっかりと聴かせる」だけでなく「言葉・セリフを明瞭に伝える」と言う事も大きな技術の1つになります。
WATCH MOREスタッカートを使ったトレーニングは、フェイク等の素早く動くフレーズに対応出来る柔軟性を養ってくれます。
さらにビブラートをかけるきっかけになってくれたり、豊かな歌い声を育てる等、恩恵をもたらしてくれます。
ハリウッド式ボイストレーニングの王道トレーニングの1つ。ネイネイエクササイズについて。
喉頭を持ち上げた状態で発声を行う仕組みや恩恵。そこから発展型のトレーニングについてを解説します。
プロフェッショナル・シンガーで、非常に音楽能力が高い方。発声を地声モードに寄せていく事によって力強い声を作り上げていきます。
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桜田ヒロキのコメント
ジュリアード音大の教授でその後、ボイスサイエンスのリサーチャーとなった
Oren Brown氏はよく「息っぽい生徒に声門閉鎖に注意深いインストラクターが出会えれば生徒は幸せ。過緊張の生徒は息を流す先生に出会えれば幸せ。」
と言ってたそうです。
これは皮肉で「生徒が先生に合わせるのではなく、先生が生徒の声に合わせるべきだ」と言う意味で言ってたそうです。
近年、声門閉鎖が流行り過ぎているせいか、声帯にかける圧が強すぎて喉を締め付けた状態でいらっしゃるクライアントが非常に多いです。
これを解決するボイストレーニングの方法を提案します。
まずはエクササイズを効果的に行うために、声の始まり。Onsetについて理解しましょう。
歌い出しが「あ」で始まる際に、3つのパターンで歌う事ができます。
・Aspirate onset(Aspiration) →「 はぁ〜(HA)」という息漏れの発音。
・Glottal onset →「あ”(ʔA)] という声門でアタックをつける発音。
・Simultaneous onset →「あ〜(AA)」アタックも息漏れもないスムーズな音の始まり。
このスムーズな音の始まりである「Simultaneous onset」を使ってスタッカートをするトレーニングを行います。
逆にこれが出来ないという事が何を意味しているのでしょう?
早くスタッカート出来ない→過緊張過ぎて動きの悪い声
Aspiration Hがつく→息が多すぎるか声門の閉じが弱い
Glottal がつく[ʔ] →過緊張になっている可能性が高い
これらを避けてまずは裏声だけでスタッカート。地声でスタッカート。
つなげてスタッカートと言った具合に練習を行います。
最初はゆっくり。慣れてきたらどんどんスピードを上げていきます。
これが出来るようになれば、その音域の
・声門加圧の最適化
・声の柔軟性の向上
・これらによって音程の正確性の向上
・音量のコントロール能力の向上
・ビブラート能力の向上
・それらが合わさって歌唱表現の向上
につながります。
このボイストレーニングを日々のエクササイズに入れて練習をしていけばこれらの恩恵を受ける事ができます。
このようにボイストレーニングのエクササイズはコンセプトがあります。
ボイストレーナーはトレーニングのコンセプトをしっかり理解して教える必要がありますし、クライアント様も失敗した状態でエクササイズを続けてしまう可能性は大幅に下げられそうですね!