鼻声ってなんで起こるの?

鼻声になるとあまり「良い声、美しい声」と認識されない事が多く、改善したいと言う方が多くスタジオにいらっしゃいます。
この動画では鼻声がどのようなメカニズムで起こっているのか徹底解説します。

解説のポイント

  • 鼻声には2つの種類があり、Hyper-nasality(開鼻声)、Hypo-nasality(閉鼻声)と呼ばれています。
  • Hyper-nasality(開鼻声)は空気や音が過度に鼻に送られる事により起こり、Hypo-nasality(閉鼻声)は鼻に空気が送られない事によって起こります。
  • Hyper-nasality(開鼻声)は声が鼻腔内にとどまり、外に出力される事がないため、音色だけではなく音量の減少も懸念の材料となります。
  • 実際に通常の声と鼻声で音がどのように出力されているのかビジュアルも観ながら確認していきましょう!

桜田ヒロキのコメント

「歌った瞬間に鼻声になる」と困ってスタジオにいらっしゃる方がいますが、この場合ほとんどのケースで声道を誤った形状にしてしまう事が原因と考えられ、多くの場合でトレーニングで改善可能です。
この場合、正しい口蓋帆、舌、顎の位置を教え、矯正します。

鼻声は「効率的に声を響かせ、大きな声を作る」

鼻声(この場合、開鼻声)を作る時、声道は「口から放射する音をブロックする形状」になり、鼻の穴の大きさからも、大きな音で出力されなくなります。
また反共鳴(アンチフォルマント)から「声の打ち消し」が起こり、特定の周波数帯域のパワーが落ちてしまいます。

この動画では、鼻声のメカニズム、その時に何が音響的に起きているのかを徹底的に解説しています。

▶︎鼻声解決のためのボイストレーニング方法はこちら

RECOMMEND
関連動画

Listen (Beyonce)の高音をベルティングで出したい

プロフェッショナル・シンガーで、非常に音楽能力が高い方。発声を地声モードに寄せていく事によって力強い声を作り上げていきます。

WATCH MORE

高い音に段々上がるたびに声を出すのが辛い理由とは?

高音域になればなるほど、どうして声を出すのがキツく感じてしまうのか?
どうすればその壁を乗り越えられるのか?
それらを理論に基づいて解説していきます!

WATCH MORE

レッスンに来た時の歌声のチェックポイントを教えます

桜田ヒロキはボイストレーナー仲間の間でも超細かく歌声を聞き取り、フィードバック出来ると定評いただいています

WATCH MORE

ビブラートを作るためにはどうすれば良いの?簡単なエクササイズ方法をご紹介!

「ビブラートを出せるようになりたいけど、どんな練習をすればいいかわからない・・・」
そんなあなたのために、”ビブラートの感覚”を養うためのエクササイズ方法をご紹介していきます!

WATCH MORE

リズム感を強化してもっとカッコよく歌いたい!

R&Bを歌いたいのだけど、キレがなく、なんとなくまったりしてしまうと言うのが悩みのクライアント様のケースを解説します。

WATCH MORE

高い音域が連続する事を想定したボイトレ・メニューを解説!

課題曲とエクササイズの難易度を合わせる事は非常に大事です。ここでは高い音域が連続する事を想定したトレーニング・メニューを提案します!

WATCH MORE

最新記事

なぜ発声障害の音声療法はマッサージとSOVTに偏るのか? 2話

なぜ喉頭マッサージ(LMT)とSOVT(半閉鎖声道発声)では治らないのか? ——専門家も警鐘を鳴らす“Shortcut Therapy”と、歌手の機能性発声障害の根治に必要な視点 発声の不調で相談に来られた方に治療歴を伺 […]

なぜ発声障害の音声療法はマッサージとSOVTに偏るのか? 1話

なぜ発声治療は「喉頭マッサージ(LMT)+SOVT(半閉鎖声道発声)」に偏るのか? — 歌手の機能性発声障害をめぐる“治療の偏り”という問題 — 発声の不調を訴えるクライアントにヒアリングをすると、驚くほど同じ内容が返っ […]

加齢の声への影響とボイストレーニングについて論文を調べてみた 第1話

【第1話】加齢で声に何が起きるのか 科学論文から読み解く「声が出にくい理由」と、その正しい理解 「昔より声の立ち上がりが遅い」 「高音が出しづらく、伸びが悪い」 「なんとなく息っぽさが増えた気がする」 40代〜60代の歌 […]

記事をもっと見る
レッスンを予約する