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解剖学的に観る声帯の運動パターンとボイストレーニングへの応用
桜田ヒロキのレッスンではファルセットの練習を多く使いますが、「それってなんで?っ」て思った事はありませんか? 実はそれには科学的、解剖学的な理由があります。 今日は「ファルセットがなんでボイストレーニングに重要なの?」について解説しようと思います! 声帯構造について 声帯は5層の構造によって構成されています。 上皮 epithelium 浅層(粘膜固有層) Superficial lamina propria 中間層(粘膜固有層) Intermediate lamina propria 深層(粘膜固有層) Deep lamina propria 筋肉層 Muscularis 上皮・浅層はゼリー状の粘膜で出来ているそうです。 中間層はエラスチンと言う素材で出来ています。弾力性に優れ、皮膚や血管に含まれているタンパク質です。 深層はコラーゲンで出来ています。靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質で、これまた弾力性に優れ密度が高ければ強い衝撃にも絶える事が出来ます。 「カバー・ボディ」の2層構造と「粘膜・靱帯・筋肉」の3層構造論があ… 続きはこちら≫
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発声において重要な筋肉の動きを理解しよう!
歌を歌うのに超重要な筋肉、 甲状披裂筋(TA)と輪状甲状筋(CT)をはじめとする喉頭の運動を動画で解説している動画を見つけました。 詳しい解説をつけてお話をしていこうと思います。 動画を観ながら解説します ● Thyroid muscle(甲状舌骨筋) - 筋肉のアクションについて 喉頭を引き上げる 舌骨を引き下げる (0:08 ~ 0:20) ● Crycothyroid muscle(輪状甲状筋) - 声帯に張りを作る (0:20 ~ 0:35) ※輪状甲状筋は速筋と遅筋がおよそ半分ずつと言われています。 ● Thyro-arytenoid muscle (甲状披裂筋) Vocal Muscle(声帯筋) - 収縮筋として機能 (0:35 ~ 0:45) ※甲状披裂筋は速筋優勢と言われています。 ● Internal thyro-arytenoid(内側甲状披裂筋) Vocal Muscle(声帯筋) - 収縮筋として機能 (0:47 ~ 0:54) ● Ary-epiglottic Mus… 続きはこちら≫
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ベルティングボイスを科学的に解説!
あなたは「ベルティング・ボイス(Belting voice)」をご存知ですか? シンプルに分かりやすく言うと、地声で力強く高い声で歌うことです。 例えば、皆様ご存知のビヨンセ(Beyonce)は、ベルティングという技術を使って、力強い声で かっこよく歌っていますよね! この記事を読んでくださっている方には、 「知っている以前に、もう実践しています!」 などという上級者の方々も多いことでしょう。 ベルティングCM【公開動画】 from 桜田ヒロキ on Vimeo. ベルティング習得のためのショート動画 しかし残念ながら、間違ったベルティング発声を習得していたり、そもそも“ベルティング発声の 認識を間違えていたりする”ボイストレーナーも少なくありません。 そこで今回は、「ベルティング発声」とは何のことなのかを科学的に解説していこうと思います。 そもそもベルティングの定義とは? ベルティングとは、チェストボイス(地声)から作られる高音域の発声です。 しかし、叫び声とは全く違います。 そして、クラシックの発声よりも喉の位置が高く、 … 続きはこちら≫
