最新記事一覧

  • ライバーさん必見!喉の潤滑改善方法について

    前回のブログ、「声の衛生管理について」は多くの方に読んでいただけたようです。 こちらは言語聴覚士の先生監修の記事を元としています。 病理性のある声に対して理想的な発声環境を述べているので、読んでいただいた方は「いや、そんな事出来ないし!毎日配信忙しいのに!」と言う方もいると思います。 今日はそんなライバーさんの発声環境の改善の”ちょい足し”。でもとっても効果的な方法をお教えします! 喉頭潤滑が改善が鍵となります これは「喉の中がどれだけ潤っているのか?」を指します。 まず声の元となる音を作る声帯は男性で100〜300回。女性では200〜500回くらい1秒間で振動しています。 非常に早く動く組織で、滑らかに動くためには声帯そのものが潤っている必要があります。 その他の部位もしっとりと湿っていてこそ、免疫機能が向上し、さらに声道が共鳴腔としてよい役割を果たしてくれます。 しっかりと水分摂取をしましょう 30~40ml × 体重(kg)=基準値 そうすると体重が50kg程度の女性の場合、最低ラインが1.5リットル〜2リットル程度。 70kgの男性の場合、2… 続きはこちら≫

  • ライバーさんは注意!?声の衛生管理について

    あなたは、声の使いすぎによる声嗄れに悩まされていませんか? 特にこの数年、気になっているのがライバーさんと言われるライブ配信アプリの長時間配信による声の乱用です。 桜田はライブ配信アプリのライバーさんのオーディションの審査員を務めたこともありましたが、ほぼ例外なく全員の声を聞いて「声が疲れまくっている!」と感じました。 具体的には嗄声(させい)と言っていわゆる軽度〜重度の声嗄れを目の当たりにしてきました。 声の衛生 Vocal Hygieneについて 声の衛生管理は声を使った職業、もちろんライバーさんにとっても重要な事になります。 まずは一般的なものから紹介していきます。 ※ 新 家庭の医学 時事通信に桜田のコメント添えています。 ● 叫ぶ、金切り声 をあげたり、大声で笑う事を避ける ライブ配信ですから、お客様あってですから、むやみやたらにテンションを低く話す事は出来ませんが、長時間に渡ってになると声にとっては非常に負担になります。 要所要所でハイテンションになるのは、わかりますが全ての時間を高い声、大きな声で話すのは避けましょう ● … 続きはこちら≫

  • 歌う際に地声が出なくなってきた!?やるべきことや原因を紹介

    「歌う時に、地声が出なくなってしまう!」そんな経験はありませんか? 症状としては、徐々に(日に日に)声がつまるように感じる事があり、 歌ってみると裏声は出るけど、地声が上手に出せず、ひっくり返ってしまう、声が掠れてしまうと言う事が多く、 「気がつけば、以前と比べて弱々しい声しかでなくなってしまった」と言われます。 声、特に地声が上手に出なくなると不安に思われるでしょう。 今回は、地声が出なくなった場合にやるべきことや原因と思われているケースを紹介していきます。 突然地声が出なくなったら まずは、病院の「音声外来」に相談をしましょう。 音声外来というと、聞き慣れない方もいるかもしれません。 音声外来は声の専門医。声が出ない、特に地声が出ない場合は耳鼻科ではなく音声外来をおすすめします。 地域によっては音声外来がお近くにない場合もあるかもしれません。 しかし、声のトラブルに関しては音声外来の専門医しか診断できないケースも存在しますので、地声の発声トラブルは少し遠くなってしまっても音声外来に相談することをおすすめします。 まずはお近くの音声… 続きはこちら≫

  • The Greatest Showman「Never Enough」 ベルティング発声を音響解析

    ここまでのSinging Voice Scienceの知識を使って実際にベルティング発声を音響解析してみようと思います。 まだ音声学の基礎知識が無い方は「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」まで戻って順番に読んでいけば分かりやすいと思います。 今回はThe Greatest Show manの劇中曲。Loren Allred 「Never Enough」を音響解析をしてみます! 2:04の「For Me」の「い」母音 ベルティング発声時に音響解析をしてみようと思います。 解析において必要な情報 ・どの音程を歌っているのか? 音程が決定されると、基音〜すべての倍音が決定されます。 ・どの母音を歌っているのか? 母音がわかれば、共鳴腔がどんな形をしているのか?それによってどんな共鳴特性があるのか?が分かります。 さて、ここで質問です。 Loren Allredは2:04の「For Me」のMeの瞬間に歌っている母音は本当に「い」母音でしょうか? ほぼほぼ「え」母音を歌っているように聞こえるのではないでしょうか? これはActive … 続きはこちら≫

  • 歌声における共鳴と母音による音色の聞こえ方について

    なんだか論文みたいなタイトルですね。(笑) ここまでシンガーの共鳴法について書いてきました。 ・声帯で作られる声の元について解析した記事 喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの? ・それを共鳴腔に流し込む事によって母音や声色が生成される事について解析した記事 最強の共鳴メソッド?母音を科学的に解説! ・共鳴腔と倍音の関係性。その操作方法について書いた記事 母音と倍音の関係性。操作方法って? 今回はいよいよ歌唱における倍音と共鳴の関係性について話して行こうと思います。 歌声において重要な倍音・共鳴の要素とは? 共鳴周波数について 歌声において重要なのは、声色ではないでしょうか? どんなに高い声が出ても、それが歌唱に耐えられる音色でなくてはいけません。 ただ出る音域の事を生理的音域。 歌に使える音域の事を音楽的音域と呼びます。 僕らは音楽的音域を拡げる必要があるわけですね。 「個性のある声」と言いますが、その人の声色を認識出来る周波数帯域は大体3,000Hzくらいまであれば誰の声かは分かります。 より明確に捉えるのであれ… 続きはこちら≫

  • 母音と倍音の関係性。操作方法って?

    前回のブログでは、日本語の5母音を声道の形状と共鳴と特性について解説しました。 日本語の5母音はイタリア語の5母音とほぼ近く、Pure Vowels(純粋な母音)とも呼ばれています。 今回は母音の共鳴特性と、倍音について、そしてそれぞれのコントロール法についてお話ししようと思います。 歌声において、倍音は歌った音程で決定される 整数次倍音においては「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」にもある通り、音程を歌った瞬間に出力される倍音が決定されます。 ※倍音と倍音の間に「草むら(Bush)」のように小さな山が出来る事がありますが、それは気流音であったり、声帯の均等でない振動が起った際に出る一般的には雑音とされる物です。 ただ、この雑音が歌声においては良い意味で「味」の認識される事も多くあります。 では、例題としてG2(低いソ)の音の喉頭原音のモデルを見てみましょう。 厳密にはG2は100Hzではありませんが、およそ100Hzとした場合・・・。 基音 100Hz 第2倍音 200Hz 第3倍音 300Hz と言った具合に、均等な周波数の幅… 続きはこちら≫

  • 最強の共鳴メソッド?母音を科学的に解説!

    前回のブログ「喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの?」では声帯で作られた音がどのように声に変わっていくのか?を説明しました。 またソース・フィルタ理論についてもお話しをしました。 今回は、日本語の母音がどのような声道の形状をしているのか?それによって、それぞれどのような特性があるのか? について科学的にお話ししようと思います。 まずは「い」母音 左側が口の中の図。   右側が周波数特性です。(黄色の線が周波数特性でF1, F2, F3)と数えます。 ※音響解析をする時に重要な事※ 母音を認識するためにはF1,F2(第1共鳴、第2共鳴)の2つの共鳴が必要となります。 喉側のスペースが大きくなるとF1の周波数帯が低い傾向にあり、逆に狭いとF1が高い傾向にあります。 口側のスペースが大きくなるとF1の周波数帯が低い傾向にあり、逆に狭いとF1が高い傾向にあると言う相関性があります。 「い」母音の特徴 ・舌の位置が非常に高く、前に位置。 ※耳鼻科で声帯を観る時に「い〜」と発音させられるのは、喉の空間が最も広く、観察しやすいからです。 ・喉側の… 続きはこちら≫

  • 喉頭原音ってどんな仕組みで「声」に変わるの?

    前回のブログ「裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析」では声帯の圧着/閉鎖により作られる喉頭原音の倍音の特性が変わると言うお話を中心にしました。 今回は声帯で作られた音がどのように加工されていくのかお話しをします。 声の加工が声の音色クオリティの多くを決める 声帯で作られた音そのものは言葉も持ちませんし、個体差(個性)もほとんどないと言われています。 ただブザーのような「ブー」であったり「ビー」であったり、高さによって若干の聞こえ方に差はありますが、この時点では個性もなにもありません。 よく例えられるのが、声帯はギターで言うと弦の役割。 音色を決めるのは、ギターのボディの役割と言われています。 このボディの役割をするのが、声の世界においては声道(Vocal Tract)と呼ばれます。 この声道により、個体毎の声の音色を決定づけ、母音や子音と言った言葉を生成します。 この図で言うと赤い空間が声道にあたります。 観ての通り声道は声帯から唇までの空間ほぼ全てを指します。 余談ですが・・・鼻腔は共鳴腔なの? 鼻腔も声道の一部ですが、鼻腔で作られ… 続きはこちら≫

  • ホイッスルボイスとは?2つのパターンを解説!

    「ホイッスルボイスって何のこと?」 「ホイッスルボイスの事は知っているけど、自分はあんな声出せない・・・」 などといった方達もいらっしゃることでしょう。 今回はホイッスルボイスとは何なのか?詳しく解説をしていこうと思います。 まずはこちらをご覧ください。 実際に聞いてみていかがでしたか? まるで笛の様な声で、小鳥が鳴いている様にも聴こえませんでしたか? 実はこのホイッスルボイス。出し方は1つではなく、大きく分けて2つの出し方があると言われています。 どのような方法があるのかをご説明していきましょう。 ホイッスルボイスを出すための2つの方法 サンフランシスコで開かれたVocology in Practice(V I P)の学会において、ユタ大学の音声学者Ingo Titze博士のお話がありました。 ※Ingo Titze博士と桜田ヒロキ 博士によると、ホイッスルボイスには2通りの出し方があるそうです。 ①気流型発声(Turbulence Type) この発声は、口笛と同じ方法です。 これは、 ・声帯は振動して… 続きはこちら≫

  • 裏声 / 地声発声時の喉頭原音を音響解析

    ここまでたくさん、声帯のコントロールが地声 / 裏声 / ミックスボイス 発声時にどのように行われているのか解説を進めてきましたが、今日は音響的に何が起こっているかについて解説をしていきます。 以前、息と声って何が違うの?で少し説明しましたが、音と言う物理現象は空気の粒子が隣の空気の粒子にぶつかってビリヤードの玉の様に振動が移動する事だと解説しました。 倍音について 音声について話す時、倍音は必ず知っておく必要がある項目ですので、覚えておきましょう。 声の主な情報となる整数次倍音は、 100Hz = G1とG#1の間を基音(音程)とすると 200Hz 第2倍音 300Hz 第3倍音 400Hz 第4倍音 と言う規則性を持っています。 要は、 歌っている音程の周波数×1,2,3=それぞれの倍音になります。 ※定常波において、最も大きく揺れ動く点を腹といい、まったく動かない点を節といいます。 周波数とは、音楽で言う音の高さですので、100Hz(=G1),200Hz(=G2),300Hz(=D3)...と言う事は、声は短音であっても実は倍… 続きはこちら≫