2023年 09月 の記事一覧

  • 声にとって適切な練習時間や本番の時間って?

    コロナ渦に入ってから、2時間のライブや舞台を昼公演、夜公演と2公演行う事がわりと普通になりました。 これによりアーティストの声のケアや、安全な発声法の需要が一気に高まったように感じます。 実際、アーティストから「昼、夜の2回公演に耐えられる声にして欲しい」と発注を受ける事もあります。 この「長時間歌う」と言う事に関して言うと、よくクライアント様からされる質問の「1日の練習は何時間くらいにすれば良いですか?」にも答えられると思います。 一部のボイストレーナーは「正しい発声をしていれば何時間でも歌える」と言う方もいますが、果たして本当にそうでしょうか? 声の疲労度の簡単な算出の仕方 簡単な声の疲労度の算出の仕方があります。 それはこちらです。 声の出し方 × 声の音量 × 時間 =疲労の蓄積ポイント 声の出し方 喉の筋肉に過度な緊張を強いる発声、怒鳴り声やささやき声は声の浪費に繋がります。 出し方の工夫や、出し方の矯正が必要になります。 ボイストレーナーが行うのはこの声の出し方を矯正し、効率的な出し方にする事になります。 声の音量 … 続きはこちら≫

  • 声を強く出力するために声門閉鎖はどのくらいがベスト?

    近年のボイトレでは「強い声では声門閉鎖!」と言う風潮があります。 これも一部は正しいのですが、「声門閉鎖が100%行われると声帯は振動しなくなる」と言うのもあり、「良い塩梅が重要」と言うのはなんとなく分かっている方は多いと思います。 何よりも声門閉鎖が強烈に高いと、声帯出血など怪我のリスクが高まりますし、これが癖化すれば過緊張発声、過緊張性発声障害に陥る可能性もあります。 どのくらいが良い塩梅なのでしょうか。 声においてのパワーは、声帯の音と共鳴 声は、声帯で作られた音が、声道(共鳴腔)を通り、出力される母音や声色が出力が決定されます。 詳しくは過去ブログ 「ソースフィルター理論について」についてご覧下さい。 共鳴と声帯と言う観点で声のパワーを考えると声帯で作られる音そのものが、ある程度大きな音である必要はありますし、声道の持つ周波数特性との適合がうまくいく必要もあります。 声門閉鎖によるパワーは喉頭原音(声帯そのものの音)に所属しますので、今日はこちらにフォーカスを置いてみましょう。 息の流れ+声門閉鎖で作られる空気の加圧と減圧の大きさ 大… 続きはこちら≫

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