2025年 08月 29日 の記事一覧

  • シンガーのための声の衛生 — 科学と実践から考えるボイスケア

    1. 潤滑と水分補給(Hydration) 声帯は振動する粘膜組織であり、水分状態が発声効率に直結します。研究では、体内水分(systemic hydration)と声帯表面の潤滑(superficial hydration)の両方が、発声閾値圧(Phonation Threshold Pressure: PTP)を下げることが示されています。 PTPが低い=声を発する労力が少なく済む、ということです。十分に水分が保たれた声帯は柔軟に振動でき、長時間の歌唱でも負担が軽減されます。逆に脱水状態では、粘性が高まりPTPが上がり、発声が重たく、疲労や嗄声を招きやすくなります。 桜田の現場から 私のクライアント、特に女性シンガーに質問すると、ほとんど全員が水分摂取不足です。基準としては「体重(kg) × 30〜40ml」の水分摂取を心がけることが望ましい。例えば50kgの方であれば1.5〜2ℓです。日々の飲水習慣が声の質に直結するのです。 2. ボーカル衛生教育プログラムの有効性(歌手を対象と… 続きはこちら≫

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