2025年 09月 30日 の記事一覧

  • 歌手の機能性発声障害 第2話:歌手の発声障害ってなぜ治療やリハビリが難しい?

    歌手と発声障害の診断が難しい理由 「病院に行ったけれど“異常なし”と言われた」—— 歌手や声を専門的に使う人たちの間で、こうした声は少なくありません。 実際、歌手の多くは日常会話ではほとんど不自由を感じないにもかかわらず、歌唱を始めた途端に息漏れや過緊張、声の途切れといった問題が露わになります。 ところが、医師や言語聴覚士の臨床検査は「話声」を前提としていることが多いため、こうした症状は「検査上は異常なし」とされてしまうのです。 本稿では、なぜ歌手の発声障害が診断しにくいのか、その背景を整理し、研究知見と実例を交えながら解説していきます。歌手本人やボイストレーナー、そして医療関係者にとっても重要な視点となるでしょう。 [caption id="attachment_2077" align="aligncenter" width="300"] [/caption] 1. 芸術性を理解できない医療的評価の限界 発声障害の診断は、耳鼻咽喉科医や言語聴覚士がストロボスコピーや内視鏡、音響解析を用いて行います。 ところが、その評価基準はあくまで「日常… 続きはこちら≫

レッスンを予約する