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なぜ発声障害の音声療法はマッサージとSOVTに偏るのか?
なぜ発声治療は「喉頭マッサージ(LMT)+SOVT(半閉鎖声道発声)」に偏るのか? — 歌手の機能性発声障害をめぐる“治療の偏り”という問題 — 発声の不調を訴えるクライアントにヒアリングをすると、驚くほど同じ内容が返ってきます。 「病院で喉頭マッサージ(LMT)を受けました」 「ストロー発声、SOVT(半閉鎖声道発声)をやりました」 発声障害の方のハビリテーションやボイストレーニングを担当する際、ボイスクリニックでの治療についてクライアントに聞くとこれらの回答が非常に多く感じられます。 単刀直入に書くと安易にマッサージやSOVTを治療に持ち込み過ぎている現状があるのではないか?と疑問に感じるようになりました。 この“治療内容の単調さ”は、桜田の現場だけでなく、国内外の発声治療領域でも共通して見られる現象のようです。特に機能性発声障害(筋緊張性発声障害/MTD)を抱える歌手においては、治療内容が限られた手法に偏りがちであり、そのことが回復を妨げる要因になり得ます。 実はこの治療の偏りについて、近年、研究者や言語聴覚士(SLP)自身が警鐘を鳴らしています。 本… 続きはこちら≫





