加齢による声の変化一覧

  • 加齢を物ともしない声を手に入れるためには?パート1

    ここまでのブログでは加齢による身体の変化、身体の変化による声への影響について話してきました。 今回からは加齢による声への影響を抑えるためにどのような事を行えば良いのかを考えてみましょう。 喉頭の変化に対応するためには? 男女ともに地声・裏声、その2つを上手に行き来するトレーニングを行う事。 地声の時は、声門閉鎖を強く行うため、甲状被裂筋、外側輪状被裂筋の活動。 裏声の時は、声帯を引き延ばす輪状甲状被裂筋の活動が優勢になると言われています。 (実際の筋運動はそんなにシンプルではないのですが、コンセプトを捉えやすくするためご了承ください) それぞれの筋力低下を防ぎ、筋連動を上手に行うために全ての声区(レジスター)のトレーニングが重要と考えられます。 これら声区をダイナミックに行き来するためには外喉頭筋群の連動も起こると考えられるため、全レジスターをまたいだボイストレーニングは発声に関与する筋肉をほぼ全てトレーニングする事が出来ると考えられます。 声帯の変化に対応するためには? 声帯のストレッチを行う事 ここで言うストレッチ運動は上記の全レジスターをまた… 続きはこちら≫

  • 加齢による機能性発声障害

    前回のブログでは加齢による声の変化はなぜ起こるのか?について書いてきました。 一般的には声の変化は40〜50歳くらいで起こると言われていますが、歌手や俳優が「だんだん声を出すのが辛くなってきた」と言う年齢は30台前半くらいでも珍しくはありまえん。 特に声が高い、軽やかな女性の多くは30代に差し掛かったくらいで一度、変化を感じ、そこから上手に技術の向上で対応出来れば大した問題にはならないようです。 しかし微妙な声の変化に対応出来ず、更にバランスの悪い発声が癖化してしまうと30代前半でも元は出来ていた発声が出来なくなってしまうと言うケースは少なくない様に感じます。 機能性発声障害? 近年、歌手が機能性発声障害と診断されたと発表する事が増えたように感じますし、皆さんもよく見かけているのではないでしょうか。 機能性発声障害とは、声帯などの発声器官に器質的な障害がないにもかかわらず、声が出しにくい、思うような声が出ないなどの症状が現れる発声障害です。全発声障害の患者さんの約8%を占めています。 機能性発声障害には、次のような種類があります。 過緊張性発声… 続きはこちら≫

  • 加齢による身体と声の変化とは? パート2

    呼吸器の変化 肺の容量の低下 加齢により肺の容量が低下します。 肺圧が下がる事により、音量の低下。 肺の容量の低下により長いフレーズを一息で歌いづらくなります。 肺の柔軟性の低下 肺の柔軟性の低下により呼気、吸気ともにスムーズに行う事が難しくなります。 内肋間筋、横隔膜の筋力低下 空気を吐き出す時に使う内肋間筋が弱くなります。 空気を取り込む際に使う横隔膜の筋力が低下します。 これにより呼気、吸気ともに下がると考えられます。 筋肉の変化 呼吸のプロセスを描いたグラフ。加齢により使えない空気の容量が増えます。 筋肉の質量の低下 加齢により前進の筋肉が減ります。 声帯は筋肉の占める割合が大きいため、それが減る事により音量の低下、高音化が考えられます。 姿勢の変化 筋力の低下により、姿勢に変化が起こります。 前屈みになったり、背中が曲がるなど、歌にとって好ましくない姿勢になりやすくなります。 柔軟性の低下 加齢により筋肉の柔軟性が失われます。 声帯そのもののしなやかな動きに影響は出るでしょうし、それは呼吸器を支える筋肉にも起こりま… 続きはこちら≫

  • 加齢による身体と声の変化とは? パート1

    体が年齢を重ねると共に変化をするのと同様に、歌手の声も加齢に伴って変化が起こります。 その変化に柔軟に対応出来れば大きな問題は起こりませんが、上手に変化に対応出来ず「年齢を重ねて歌えなくなってしまった」「下手になってしまった」と言う訴えを日々受けます。 もちろん年齢によって身体が変化し、その身体を上手に操作出来なくなる事は「下手になってしまった」と言う事と類似しているとも言えますが、年齢の時々に合わせた発声法を微調整していく事が大切です。 今回は具体的に加齢に伴い、どのように身体変化していくのかを書いてます。 喉頭の変化 喉頭は吊り下げられた組織 軟骨の骨化 喉頭は軟骨組織ですが加齢と供に柔軟性を失い骨化していきます。 骨折リスクも高まります。 筋コントロールの低下 他の身体の部位と同じように筋力が衰えます。 それにより音色のコントロール、ピッチのコントロールが難しくなり高音域が失われやすくなります。 喉頭が下がる 喉頭は筋肉などで吊られている組織です。 筋力の低下により喉頭が下がってきます。 喉頭が下がると音響的に若年時にくらべ低… 続きはこちら≫

  • 歌い始めた途端に喉がからむ!原因と解決方法とは?

    「歌い出すと、喉がからんで咳払いしてしまった!」 そんなご経験はありませんか? 本番で歌っている途中で咳払いしてしまうなんて、避けたいところですよね。 それに、1番の曲の聞かせどころで咳が出てしまうのはとても残念。 今回はそんな悩みを持っている方たちのために、咳払いしてしまう原因と解決方法についてお話していきたいと思います。 どうして喉がからんでしまうの?その原因とは? それは、“歌う時に喉に必要以上の緊張が入ってしまう”ためです。 普段の話し声の音域や音量を超えた声を出すと、十分に歌手としての訓練をしていないと声道(喉の内側、口)が緊張で内側に縮みます。 それを喉は、「異物を追い出さなきゃ!」と感じ、咳払いが起こってしまうのです。 特に、ブリッジエリア(裏声〜地声に変わるエリア)を出す場合は、声門下に大きな圧力が掛かる事があります。 そして、声門の閉鎖部に強く力を加えてしまうので、高音でのベルティングを出す時にこの症状が良く起きるようです。 “Vocology”と呼ばれる発声に関する研究を進める物理学者・研究者Ingo Tize氏は、… 続きはこちら≫

  • ある日突然、声(高音)が出なくなる!?

    プロ・シンガー、もしくは歌う頻度が非常に多い方達が、近年「機能性発声障害」と言う診断を受ける事が多くあります。 この記事をざっくり言うと。 ・ 突然、何かをきっかけに高い音域が出なくなるケースがある ・ 耳鼻科で咽頭、喉頭を診察してもらうが「異常なし」と診断 ・ 以前、楽に歌っていた音域も全くでない ・ 高音に「天井」が出来てしまったように届かなくなる ・・・そんな際の対処方法をお話しします。  突然、高い声が出ない! ある日突然声が詰まったようになってしまい、高音が出なくなってしまうと言うケースに悩みスタジオに来られるクライアント様が年に数名いらっしゃいます。 特に声帯結節やポリープ、声帯炎と言う異常ではなく、お医者様には「あなたの機能的な音域の問題」と指摘をされ、治療をする性質の物ではないと言われてしまい、途方に暮れてしまうと言うケースです。 炎症を起こしているわけではないので処方する薬もない、発声訓練で解決する以外方法はないと言う事です。 このケースは特にプロ・ボイス・ユーザーに多く、共通して言える事はストレス下で歌わなくては… 続きはこちら≫

レッスンを予約する