「加齢に負けない声を作るために、最も重要な事は?」と聞かれて直ちに桜田の頭を浮かぶのは「ボーカル・エクササイズを行う事」!だと思います。
特にシンガーが声を衰えさせないためには一定のボイストレーニングは必須になります。
Use it or lose it!(使うか無くなるか!)
身体と同じように、声のトレーニングを続ける事は声の劣化を防ぐ、もしくは声の機能を向上が期待出来ます。
とにかく定期的にトレーニングを行う事が重要で、週3〜6回程度、あなたの目標や重要度に合わせて計画するのが良いと思います。
「カラオケをいつまでも楽しみたい」が望みであれば週2,3回を目標にすれば良いと思います。
「プロフェッショナルなクオリティを維持したい、近づきたい」のであれば週5程度のトレーニングや練習は必要でしょう。
「トレーニング」「練習」「レッスン」
「トレーニング」「練習」「レッスン」を桜田は分けて考えています。
「トレーニング」は、ボイストレーニングを指すことが多く、達成するタスクを明確にしてボイストレーニングを行います。
多くの場合で音階練習、ボーカリーズで行います。
「練習」は楽曲を使う事が多く、より実践的にいわゆる上手に歌う事を目的としています。
また、ここで見つけた弱点や見つけるべきタスクを上段のトレーニングに昇華する事もあります。
「レッスン」は上記の2つを自主的に行った事の「答え合わせ」だと考えています。
僕の場合、レッスンを練習の場としてあまり考えて欲しくないと思っています。
少し話がそれてしまいましたので、本題のボイストレーニングにお話を戻しましょう。
目的に合ったボイストレーニングを定期的に行う事
ウォーミングアップをきちんと行う事はこれらの役に立ちます。
・ボイストレーニングの効果を最大化する事
・声の故障リスクを減らす事
年齢を重ねれば重ねるほど故障リスクは高くなるので、ウォーミングアップは必須と考えるべきでしょう。
桜田が作成したヴォーカル・ウォーミングアップはこちらからご利用出来ます!
(しかも男女別で用意しています!)
具体的にはこれらを行います。
・リップバブル、ストローエクササイズなどのSOVTエクササイズ。
・口が大きく開いて音量が高出力されない母音を選んだエクササイズ。
・裏声〜地声の行き来のエクササイズ。
シンギング・ボイストレーニング
歌声の維持、向上(ハビリテーション)を目的にした場合、ボイストレーニングには以下のタスクが求められます。
・歌唱のタスクにかなったボイストレーニング
・歌唱のタスクから外れてしまった事を補正してくれるボイストレーニング
桜田が作成したシンギング・ボイストレーニングことVOICE TOOLSはこちらからご利用出来ます!
しかも、あなたの歌声の癖に合わせた4つのボイストレーニングの中から選ぶ事が出来ます!
(もちろん無料!)
こちらの利用をスタートした時点で闇雲な練習から卒業出来ると思います。
いかがでしたか?
人間の身体は行わなくなったタスクはどんどんと出来なくなってしまうものです。
走る事をしなくなった方は走れなくなりますし、歩くことも同様です。
しゃべる事を含め、声を使わなくなってから「声が掠れる」と言う方も増えたそうです。
特にコロナ禍で外出を控え、会話を控えた時期からこの症状を訴える方が激増したそうです。
コロナ禍が落ち着いた今、適度な感染症対策を行いながら積極的に声を使う事が重要だと思います。
この記事を書いた人

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米国Speech Level Singingにてアジア圏最高位レベル3.5(最高レベル5)を取得。2008〜2013年は教育管理ディレクターとして北アジアを統括。日本人唯一のインストラクターとしてデイブ・ストラウド氏(元SLS CEO)主宰のロサンゼルス合宿に抜擢。韓国ソウルやプサンでもセミナーを開催し、国際的に活動。
科学的根拠を重視し、英国Voice Care Centreでボーカルマッサージライセンスを取得。2022–2024年にニューヨーク大学Certificate in Vocology修了、Vocologistの資格を取得。
日本では「ハリウッド式ボイストレーニング」を提唱。科学と現場経験を融合させた独自メソッド。年間2,500回以上、延べ40,000回超のレッスン実績。指導した声は2,000名以上。
倖田來未、EXILE TRIBE、w-inds.などの全国ツアー帯同。舞台『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』主演・岩本照のトレーニング担当。
歌手の発声障害からの復帰支援。医療専門家との連携による、健康と芸術性を両立させるトレーニング。
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